所長の独り言... 
とあるジャズベーシストの独白・・・
実戦的な目的意識を
いわゆる「現場叩き上げ」というか。ノンキャリというか。
殆ど自力で、現場で、実戦の中で、色々と痛い目にあったり、問題点やら足りない事に気づいてリストアップしてったり、それに対して一つずつ解決策を立案したり、そのための勉強や練習を計画・実践したりして、これまでやってきている。
なので、「実戦」の価値とか効果については、良く心得ている。
 
 あまり頭が良い方でも勤勉な方でも無いので、理論本とか教則本とか熱心に読んだりさらったりしていくタイプではない。 いきなり実戦に身をおいて、そこで役に立ちそうなものをピックアップして、そこから遡って掘り下げてく方式をとっている。
 この世には、音楽だけに限定しても、学ぶべき事・取り組むべき事が多いのだ。生きているうちどころか、何十回、いや、何百回何千回生まれ変わって生涯を費やしたとしても、とても全てを網羅・把握する事など出来るわけがない。そんな事をしようとは、微塵も思わない。実用的なものだけでも充分過ぎる。
 いま取り組んでいるDTM、機械による音楽制作についてもそうだ。 手持ちのソフト(譜面ソフト、DAWソフト、自動生成ソフト、他)だけでも、全能とまではいわないが万能といってもよいくらい、出来る事・潜在的な可能性は広大だ。まだマニュアル、使い方を全て把握し使いこなしてるわけでも無い。
 
 逆にやれる事が多すぎて、溺れてしまう。目が回る。
 理屈的には、原稿用紙とペンを手にすればどのような漫画でも文学作品でも書く事は可能だし。キャンパスと絵の具を渡されれば、どのような絵画も書けるだろうし。五線譜とペンを手にすればどのような音楽作品の譜面でも作れるだろう。
 あくまで理屈的には。
 「仕事にする」というハッキリした目標・目的がなければ、興味関心は持ちつつも、どこから手をつければ良いのかも分からず、いつまでも手を出す事は無かったかも知れない。
  明確な目的意識、目指すべき到達点があるからこそ、どうにか針路をとって、それに沿って、進める事が出来る。




 ところで。
 漫勉という番組がある。 今日もやっていたが。 僕の好きな漫画家の一人である浦沢直樹氏がナビゲーターを務める、様々な漫画家の執筆(制作)現場の様子を定点カメラで録画し、それをその漫画家と浦沢氏で観ながら談義するという、実に画期的かつマニアックな番組だ。
 見ていてつくづく思うが。 作家によって、本当にやり方が違う。
 週刊連載で活躍している作家の毎週締め切りの中で培われた超人的な高速ペン入れだとかあの手この手の時短テクニック。逆に、構想や準備に二年かけて、じっくり超クオリティな作品を作り込む作家の根気強さ。
  アシさんが沢山いる中で騒々しくやる派、一人でコツコツやる派。 とにかくアナログ的な技法に拘る派もいれば、スキャナにソフトを使ってデジタル処理を加えた作り方をする派がいたり。 また、登場する漫画家一人一人のキャラや考え方が、良い感じにルイク入ってたりして、実に面白い。刺激的で、勉強になる。
 漫画の執筆を音楽制作に当てはめるとすれば、アシさん沢山かかえて背景やスクリーントーン貼りとか分業しながら行う方式は、バンドやエンジニアと録音するやり方に似てる。 一方、一人でソフト使って加工修正しながら行う方式は、宅録やDTMで作るやり方に似てる。
 
 デジタルを使って書く場合でも、「(アナログ的に)紙に描く」というのを基本に、それをスキャナで取り込んで加工修正したりしていく作家もいれば。 最後の仕上げにちょっと使うだけの作家もいるし。 最初から完全にデジタルで(紙の原稿用紙やペンを使わず)書く作家もいる。 千差万別。
 年季の入った(昔さんざんアナログをやってきた)ベテランが何の躊躇いもなくデジタル化してる場合もあるし、中堅どころがデジタルとアナログの割合とかで頭を悩ませている場合もあるし、若い人が完全アナログに拘っている場合もある。どちらが良い悪い、新しい古いとかでなく、良いやり方を選ぶ。
 さて。 自分はどういうやり方をしていくべき(どういうやり方が一番最適)なのだろうか。。。 とか、考えつつ。 今日も活動開始。 まずは日課のアナログ(つまり楽器の朝練)から。
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