所長の独り言... 
とあるジャズベーシストの独白・・・
水と塩 うまいメシの基本
教育番組で学んだ事ネタから。

 対象とする物質が電子を受け取る化学反応のこと。または、原子の形式酸化数が小さくなる化学反応のこと。具体的には、物質から酸素が奪われる反応、あるいは、物質が水素と化合する反応等が相当するようなものを「還元」と呼ぶ。
 逆に、対象とする物質が電子を失う化学反応のこと。具体的には、物質に酸素が化合する反応、あるいは、物質が水素を奪われる反応などを、「酸化」と呼ぶ。  
 これら「酸化」と「還元化「という反応は対になっており、これらを専門的に研究する分野を「酸塩基化学」と呼ぶ。
 この酸塩基反応により「酸(acid)」と「塩基(base)」の性質、或いはそのどちらでもない「中性(neutral)」を持った性質の物質が生じる。    
 酸としてはたらく性質を酸性という。酢酸、硫酸などが代表的。また、錆びた(酸化した)鉄なども酸性だ。
 一方。塩基としてはたらく性質を塩基性という。そして塩基性の性質の水溶液を特にアルカリ性という。アルカリ金属やアルカリ土類金属などの水酸化物、或いはアンモニア、アミンなど大きく塩基性を示す物質を総称してアルカリと呼ぶ。(アルカリは「灰」を意味するアラビア語に由来)
 
 「酸塩基化学」とか「塩基」とか言われるとちょっとピンと来ない、小難しげな匂いがプンプンする。
 思わず条件反射的に「あっしにゃ関わりのねぇ話でござんす。ごめんなすって」という気分になるが。  
 アルカリと言われたら、ピンと来る。
 日頃、乾電池でお世話になっているし、食材や洗剤でもアルカリ性のものはある。無縁ではない。

 


 話はいきなり少し、音楽方面にジャンプする。  
 例えば、フレージングとか行う際に、統一感を保つために用いられる手法の一つとして、ガイドトーンラインというのがよく知られている。  四和音のコード進行の、各コードの構成音の中から、三度・七度にあたる音を抜き出し、それを線で結ぶ。
 これに基づいてフレージングを行えば、ルート・五度という、ベースがほぼ独占している縄張りを侵害する事も、仕事がかぶる事も、背後から妙な視線や無言の圧力を感じる事もなくw、窮屈さや居心地の悪さを感じる事なくのびのびと自由に、尚且つ、コード進行という曲進行の働きに寄与貢献している気分を味わえる。
 ベースや和音楽器が、勝手にマイナスワン状態で進行させてるものにただ乗っかるだけでは満足出来ない、自らの演奏でコード進行そのものを表現したい、コードを進行させる御神輿担ぎに参加している実感を味わいたい人、書かれた(予め決められた)コード進行やリズム隊に配慮する人などが使う。あと、カッチリとアレンジメントされた曲をやる事の多い大編成バンドのセクション・プレイヤー、管楽器奏者等が、結構意識したりする事が多い。    

 一方、小編成バンド、とりわけ歌物系をやるバンド・演奏者が中心に考えるのが、メロディ・ラインだ。
 曲のメロディから、装飾・修飾・経過音などを取り払っていき、二分音符とか全音符とかのシンプルな白玉にかえて、それを線でつなげば、描ける。  
 管楽器向けの教本などで良く見かける、二分音符とか全音符とかのシンプルな音を、色々と加工して複雑なフレーズにしていくテクニックの逆パターンだ。
 曲を分析する時にコード進行の度数や機能やらの分析はよく行われるし、取沙汰されたりもするが。メロディの分析、そのバックボーンたるメロディラインの話は殆ど取沙汰されない。単音楽器だとどうしても「どうフェイクするか」「どう原型から離れたフレージングをしてくか」という方向に考えてしまう。
 なので、メロディ(ライン)に基づいた演奏というのは、メロディを重視し丁寧に大事に扱う歌伴系や弾き語り系、あるいはソロ演奏などをよく行うピアニスト達が圧倒的に強い。「メロディなんてどうでもいい。てか、iRealbとうろ覚えで十分☆」なインプロ系は、使わなかったり使えなかったりする。
 この、メロディを(そのリズムを)簡略化して、シンプルな白玉音符を、メロディの基となる音の動き(メロディ・ライン)を割り出していく方法を、リズミック・リダクションという。らしい。  昔、十数年くらい前、スタンダードとか曲構造の分析や分類をやり始めた時にどこかで知った方法だ。

 


 
 話を元に戻そう。  
 いま取り組んでいるDTM関係のアレコレ、ミキシング関係のアレコレで、やり始めた数か月前。
 とにかく膨大な用語の波にすっかり呑まれ、打ちのめされ、半ば溺死ランド・ジャズメンと化していた頃。
 それでも、いくつかの用語については、引っかかったり、デジャブったりした。
 例えばノイズ・リダクションとか、ゲイン・リダクションとか。  
 ん? リダクション・・・って、あの、「リズミック・リダクション」の「リダクション」と同じなんじゃないか?  
 なんか、関係あるんじゃないのか?   簡略化って事か?  
 ・・・という、「ろくに調べもしないで尚更混乱する」ありがちな状態に陥りw
 ちょっと、いや、かなり、間違った方向にこじれた辺りで、ごくごくアタリマエな判断に至る。  
 「ぐぐれ、カス」  
 そう。便利なネット時代。ついつい、便利過ぎて、ググる事すら面倒くさがってしまう。誤解・誤用が、あっという間に累積して、訳の分からない迷路にさまよいこむ事になる。

 それで、ググってみた。  
 reduction   …
 その中にあるのが、「還元」という意味だった。
 還元というと、よくある「〇〇ポイント還元!」くらいしか思い出せないが。
 改めて、それも調べてみると、酸塩基化学反応に行き当たった。
 

 

 前にも書いたが、僕の理数系教科は、(高校時代、拒否して単位取得していないため)ほとんど義務教育の時代で終わっている。中学時代も半分くらい寝てた。  
 さすがに酸性・アルカリ性、リトマス紙、くらいなら知っている。分かる。  
 しかし、酸塩基化学とか、還元とか、完全に欠落していた。 初耳。

 このDTMに取り組み始めてから、思い知らされたのが、僕の中で全く欠落していた理数系教科のアレコレ。 生物(聴覚とか)、物理(音とか波形とか電流とか)、化学とか、そちらの考え方や用語が、機械の専門用語や操作法にけっこう(いや、かなり)転用されたりしている、という事。 まず、そこから、だった。
 例えば。スポーツとか登山とかに興味持った人がそれをやろうとして。  普通なら、それを始めるだけでいいが。  僕の場合は、まずダイエットしたり、走り込み(歩き込み?)から初めて、基礎体力をつけなくてはならない。そもそも体を動かす事に慣れなくてはならない。  という話に近い。
 
 運動と同じくらい苦手だった理数系のアレコレ。  
 それなりの必然・必要がなければ、どうにかしようという気にもならない。  
 そこに、いきなり、その必然・必要というものが生じてきた。  
 エンジニアと呼ばれる人々がやるような領域。 どうしても、そちら方面の感覚・考え方・基礎力が要る。  
 らしいので、今さら、そこから勉強してる。

 塩基。baseと言うらしい。
 基部・底・土台・ふもと・つけ根・出発点・基地・塁・下地・主成分・底辺・底面・基数・・・ つまり、基礎だ。
 基礎は大事だ。 基礎がおろそかだと、上がグラつく。(今の所、グラグラw)
 しっかり身につけなくちゃいけない。




 酸と塩基、酸化と還元は、相対的だ。
 エフェクト(コンプ)による音の変化、音の化学反応も、やはり相対的だ。
 中性な原音データに対して、何らかの操作を行うと、「何かを圧縮する事で何かが大きく聞こえる」「何かを増幅する事で何かが埋もれる」という具合に、相対的に効果を表す。
 
 閾値(しきい値、スレッショルド)、
 比率(レシオ)
 立ち上がり(アタック)、
 減衰(ディケイ)
 減衰後の保持(サスティーン)
 余韻(リリース)
 ・・・コンプレッサーやリミッターによって変化する、音のカタチ。

 還元(日本語)とreduction(英語)、リダクション(カタカナ語)。
 この、日本語でも英語でもなかったりあったりする、カタカナ語ってヤツが、誤解や誤用や混同や思い込みや迷信や狂信の温床なのだ。そして初心者を混乱させたり、排除したりする。
 今回のこれに限らず、毎度の如く、だが。

 


 酸と塩基。
 酸性とアルカリ性。
 この分かれ目、基準となるものは中性だ。 一応「水」という事になっている。
 度合いを示す指数(PH)で言えば7。
 そこからPH1に向かって低くなるに従って酸性は強くなり、PH14に向かって高くなるほどアルカリ性が強くなる。
 ここら辺、ツマミ0を中心に、右に回したり、左に回したり、という図が脳裏に浮かぶ。

 林家、、、もとい。 ペーハーはドイツ語読み。 英語読みならピーエイチ。
 これはpotential of hydrogenの頭文字、略語だ。
 和訳では水素イオン指数、水素イオン濃度指数となる。
 酸化還元反応(酸塩基反応)というのは、電子の受け渡しであると同時に、酸素や水素の化合・剥奪。
 一応基準という事になっている水は、H2Oという化学式で表される水素と酸素の化合物である。
 
 細かくは省略するが、「水という物質」は、酸性として働く事もアルカリ性として働く事もある。
 ところが、自然界には、純粋な「水という物質」は存在しない。
  水というのは化合しやすく、酸性やアルカリ性の水溶液となる。 酸性雨などの影響もあって原水は酸性を示す事が多いため、水道水では塩素剤などを入れて中和し、中性(に近い弱酸性や弱アルカリ性)にする。
 
 ところで。この 「中和させる」というのもよく使う言葉だが。
 本来は、酸と塩基が反応を起こす事を中和と言う。
 そして、中和の結果「水と塩」が出来る。 この場合の塩というは、食卓でお馴染みの「しお(食塩)」ではなく、「えん」という名の化合物である。 食塩は塩(えん)のごく一種に過ぎない。
 水も酸性だったりアルカリ性だったり、そのどちらでもない中性(純水)だったりしたが。 塩もまた酸性(酸性塩)だったりアルカリ性(塩基性塩)だったり、そのどちらでもない中性(正塩)だったり、する。
 
 海水とか人体(血液)は弱アルカリ性だそうだが。
 酸素と水素。
 水と塩。
 人間に、生物にとって不可欠なものたちだ。
  ピッタリ中性、というのは、むしろ不自然。というか非自然。
 基本的には弱酸性だったり弱アルカリ性だったりする、のが当たり前。
 弱アルカリ性の人間が、酸性の飲食物やアルカリ性の飲食物を、状況に応じて求める。摂取する。体内で化学反応を起こす。
 

 


 酸性のものは酸っぱく、アルカリ性のものは苦い。
 酸っぱさを求めるか。苦さを求めるか。
 新鮮な果物の甘酸っぱい果汁を求めるか。 上澄みをすくった灰汁(あく)を求めるか。
どちらの味を求めるか。

 アクは食物に含まれるえぐ味、渋味、苦味など不快で不要とされる成分の総称。全部取り去ってしまうと風味が損なってしまう場合もある。野菜や山菜の灰汁も適度な量でありさえすれば食材の個性的な味覚の一部と判断されており、除去しすぎると特有の風味を失うことになり、灰汁抜きの適度な加減が必要。

 甘味、酸味、塩味、苦味、旨味。 辛味、渋味、刺激味、無味、脂身味、アルカリ味、金属味、電気の味。 辛味物質、アルコール、炭酸飲料などの化学的刺激や、温度(熱さ・暖かさ・冷たさ)、舌触り(つぶつぶ感、柔らかさ、硬さ、滑らかさ)などの物理的刺激。 硬さ。柔らかさ。
 水け。塩け。

 人は何を以って「美味い」と感じるのか。
 別に音楽グルメ(音楽美食家、批評家)ではないが、いち音楽料理人として、それを問い続けなくてはならないだろう。
 
 とりあえず、基本的な手順、料理ならぬ音作りの「さしすせそ」を、さじ加減を、マスターしたい。

 
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