所長の独り言... 
とあるジャズベーシストの独白・・・
圧縮にアタック!
 コンプレッサーというもの、一般的な(基本的な)使い方や概要とか、大体掴めた所で。
 では、参考してる関連サイトを見ながら具体的に進めてみよう、と。
 とにかく、何事も、直に突撃(アタック)してみるのが肝心。

 「insert」から「dynamics」を選択し、そこに出てくるという「Compressor」を・・・
 あ、あれ?  無い。。(・・;)

 僕が使っている付属ソフト版(CubaseAI8)と、有料・上位機種とではプラグインとかも違っている。(らしい)
 グクって、一応チャンネル・ストリップのモジュールで、EQ(EQ Position)とコンプレッサー(standard compressor)が入っているらしい事を知る。
 しかし、参考にしてるサイトで紹介されてる「かかり方」が視覚的に分かるものと違う。。。
 (本当に無いんだろうか?)と、さらにググって、insertのdynamicsの中のVST Dynamicsというのが、「コンプレッサー」と「リミッター」と「ゲイン」の3種類が入った物を発見。
 やっぱり、調べてみるもんだ。
C85xghwUwAAIlU0.jpg

 上のチャンネルストリップに入ってる方と、下のinsertエフェクトの方と。
 色々といじっては聞き比べ、いじっては聞き比べ、、を繰り返してる。
 が、やっぱり、EQの時と同様、迷宮化しつつある。
 天然か人工か。
 酸性か塩基性か中性か。
 PHは? 

 中性(すっぴん)でも、コレはコレでアリなんちゃうか、、、とか思う事もあるけれど。
 確かにiTunesに入れて、他の音源と比べてみれば痩せてるように聴こえる。
 逆に、市販の作品が、いかに、そんな風に感じさせないように、メイクばっちり(ナチュラル・メイク)なのか、よく分かる。




 今一度、整理しよう。
 Compressor(コンプレッサー)
 一言で言えば圧縮機。
 一定の数値(閾値、スレッショルド)を超えた音量をギュッと圧縮する。
 頂点から見れば相対的に低い音量が上がる。
 仮に富士山を五合目まで圧縮したとすると、その分、頂上から見て平地(海抜0)が上がる。
 また、山頂と平地との高低差、距離の大小差も(五合目と平地とのそれと同じまで)小さくなる。

 コンプレッサーの機能は圧縮である。「ばっさりカット!」ではない。
 だから、スレッショルドに設定した数値(この例えなら五合目)から上の部分を圧縮するわけだが、その比率を決めるのがレシオ。
 僕の持っているVSTDynamicsに入ってる物やチャンネルストリップにデフォルトで入っているstandard compressorの物では、1〜8で設定出来る。これは分数の分母。 1ならば1/1、つまり1だ。圧縮無し。 2ならば1/2。 4ならば1/4。 8ならば1/8
 
 スレッショルドで決めたラインを超えた部分について、レシオで決めた比率で圧縮がかかるわけだが。
 その圧縮が適用される早さを決定するのがアタックだ。
 定義としては、「スレッショルドを超えてからレシオ値に圧縮されるまでにかかる時間(ms.マイクロセカンド)」だ。
 元音(楽器の演奏)のアタック(感)と、コンプのアタック(タイム)。
 ここをゴッチャにしないよう注意しなくてはならない。
 スレッショルド(五合目地点)からレシオ(圧縮比率)によって新たに決定された標高。
 その標高差を、どの位の時間をかけて登るか。
 同じアタック(タイム)でも、元の標高と変わらない高さ(レシオ値1)と、五合目付近まで圧縮した高さ(レシオ値8)とでは、角度(アタック感の強弱)が全く違う。 また、同じレシオ値でも、かけるアタックタイムによって角度(アタック感の強弱)が変わる。 つまり、アタック感は相対的だ。
 アタックタイムは、何も山頂(最大音量)まで、だけではない。 山頂(最大音量)を超えた反対側の下り途中に(仮に反対側六合目としよう)設定すれば、スレッショルド(五合目)とアタックタイム(反対側六合目)の間で圧縮が起きる。最大音量も下がる。
 つまり、最大音量を超えない範囲で、(剱岳とかマッターホルンのように)先端を尖らす音形に整形する事が出来る。アタック感を出せる。 もう少し登りの途中まてかけるようにしてさらに尖らせたりする事も、可能。

 スレッショルド(五合目)以上の音について、比率や時間を設定して圧縮するのがコンプレッサーというものだったが。 スレッショルドを下回った時、いきなり元の波形に戻ると不自然になる。そこでスレッショルド値を下回った時、時間をかけて、元の形に戻す。このかける時間をリリースと言う。
 いわば、コンプレッサーのアフターケアのようなものだが。 見方を変えれば。コンプ後の、スレッショルドを下回った部分(五合目以下の部分)について、これを変化させる(圧縮する)事の出来るツールだ、という言い方も出来る。
 スレッショルド値にもよるが。 例えば、極端な話だが、スレッショルドを山頂手前付近(3700メートル位)に設定して、リリースタイムを思いっきり短くしたら、3700mを急速に下る断崖絶壁みたいなリリースになる。
 一方、スレッショルドを登山口くらいに設定して、リリースタイムを長くとれば、平地とほぼ変わらないようなものとなる。

 スレッショルド、レシオ、アタック、リリース。 これを組み合わせて、エベレストから浜辺の砂山まで、色々な高さや形の山を作る。
 で、実際には、単独峰、例えば単発のドラム一発打のみ収録、という事でもない限り、「次の音」というのが来る。山脈・連峰・連山・山地・台地・丘陵...色々だが。 それらの立体を、圧縮して整形するのが、コンプレッサーという道具だ。




 「スレッショルドを基準」として、レシオ、アタック(タイム)、リリース(タイム)を設定して圧縮をかけて形を作るコンプレッサーに対して。 これと殆ど同じ回路を使うものの、「最大音量を基準」とするものが、リミッターだ。
 スレッショルドを基準にそれ以上を圧縮、、、はするものの、一応形を(立体、凹凸を)維持するコンプレッサーと違い。 リミッターは、強制的かつ平面的に、潰す。 プレス機で鉄くずや古新聞を立方体にするように。或いは、江ノ島のタコ煎餅のように。容赦なく、潰す。真っ平らにする。

 リミッターとコンプレッサーが統合され、1つの機器で両方の動作が可能な機種もある。レシオ(圧縮比)が10以上でリミッターとされているものの、リミッターとコンプレッサーは、用途によって呼称の使い分けがされていると考えても良い。




 ベースのマルチ・エフェクターなんか、そういう感じ。
 ・・・これまで、あまり詳しく知らないまま、効果(「こんぐらいに設定しとけば、こーいう感じに音が変わる☆」)だけを求めて感覚的に使ってきたからなぁw ようやく、ハッキリ理解出来た。 めざせ、脱・機械音痴☆ て事で。 ここまでにして。 支度して、出かけよう。

 たまに誤解されがちだけど、僕は「理論派」じゃない。 「こうすれば、こうなります」「こうする時は、こうします」的な、ハウツーでやれない、物分かりの悪い人間は、徹底的に仕組みとか理屈とか調べて身につけないといけない。というだけで。 分かってしまえば、使うか使わないかは自由だ。
 そんな僕のレッスンも、やはり、理論的(理論派的)じゃない。 必要ならば理屈でも(それこそ、どこまでも理屈的に掘り下げて)説明・解説するけど、そういうものを求めて来るような変態...もとい、物好きは、僕の所には来ないw
 まずは直接アタック! トライ。実践。体感。 理屈は後から。
 




 レッスン終了後。 ミュージシャン兼録音エンジニアでもあるスタジオの店主さんとミキシング話で雑談。あーだこーだ話してる中で、「俺ならこうする」「俺はいつもこうしてる」みたいな参考になる意見を聞かせてもらう。 ・・・やっと、コレが出来るようになった。(^^)
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