所長の独り言... 
とあるジャズベーシストの独白・・・
ラウンド・アバウト・ミッド「サ」イド
 各パート毎の音作り&調整。レベル。イコライズ。PAN。ダイナミクス系やリバーブ等のエフェクト。 そして、全体のそれ。ディレイとか歪み系とかは、いま作ってる音源の場合、使わないだろう。
 残るはM/S処理とマキシマイズ、かな。 「やるべき事(やっておくべき事)」というと。

 M/S(ミッドサイド)処理。
 ステレオトラック(2トラック)による音源は左から聴こえる音と右から聴こえる音とに分かれている。
 その左右に振る、出音(音を鳴らすパート)の位置を決める作業がPANだったが。
 基本的には「中央(センター、ミッド)」に「音を集める」形となる。
 センターに音を集める、言い換えれば、センターが大きくなる。 それに比べると、左右(サイド、LR)は小さくなる。
 そうする事でセンターに音が集まっている(音を集めている)感じを、立体感を演出する。

 これを僕の知っているイメージに置き換えると、吹奏楽・クラシックなどの座席の配置。
 ちょうど指揮者(音楽舞台監督、プロデューサー、言わばアナログ式ミキシング担当)にステージ上の音が集まるように、指揮者によく聴こえるように、指揮者を中心に半円形にカーブを描くようにオケの各パート・各演奏者が配置される。
 その配置の効果の程は、屋内(特に客席のアチコチまで反響し、バランス良くきこえるように設計されたコンサートホール等)よりも、遮蔽物の無い(全く反響するものがない)野外の方がハッキリと分かるかも知れない。

 マーチングバンドで、パレードする(歩きながら吹く)時は、行進隊形になるが。
 立奏で演奏を見せる時、或いはそのための曲のアンサンブルの確認・練習を行う時は、屋内と同様に合奏隊形をとって行う。 全く遮蔽物の無い、広々とした場所、特に草むらみたいな自然の遮音カーペットがある時、端っこ・後ろの方で吹いたり聴いたりしてると、限定された音しか聞こえてこない。
 それが、合奏隊形の前方のセンター、つまり指揮者の位置に立つと、(ホルンを除くw)バンドの全ての楽器の音が集まり、屋外という環境下では一番良いサウンド(アンサンブル・バランス)で聴く事が出来る。 金管や木管などの管楽器が(ホルンを除いてw)前に飛ぶように出来ているためだ。

 ちなみに。ドリルなどで、横一列に並んだり、一斉に歩き出したりしながら吹いたりする演出がある。 見た目的に壁のように迫ってくるような印象があるが、音的には、実に薄い。屋内でやる分には、或いは客席側に音を反射させる壁があるとかならば、それなりに聴こえなくもないが、全く遮蔽物の無い、広い空間でやると、それを後方(副指揮者の側・位置)から見てると、思わず笑えてくるくらいショボい、貧弱な音に聴こえたりする。音が集まるの反対、音が散り散りに引いていく、という状態になる。

 合奏隊形でも観客席向けに、バンドがセンターの指揮者の方でなく客席に正面向いて演奏する時がある。 そんな時、指揮者は、単なる「メトロノームの振り子係 兼 演奏を引き立たせるための振り付けパフォーマー」と化す。音が集まらずバランスが分からないため調合・調節(ミックス)しようがない。
 

 


 ステレオ・トラック、2トラック・ミックスは、全ての音が指揮者の位置に向かう。 左右サイドの音を上げようとマキシマイズかけた所で、同時に中央も上がってしまう。全体的に。
 指揮者の位置で聴こえる、もしくはソリスト・フロント奏者の位置で聴こえる、ステージ上の音だ。

 コンサートホールの場合、基本的には「客席の」どの位置で聴いても同じように聴こえるような造りに計算・設計されている(建前になっている)
 ホルンや弦楽器のように反響板(壁や天井)・床で反響する楽器の場合、下手するとステージ上の奏者自身より客席の方が良く聴こえたりしてるかも知れない。
しかし、トランペットやトロンボーンのような直管楽器を、パレードでやるみたいに良過ぎな姿勢で(真っ直ぐ真ん前に構えて)吹いたりすれば、その正面辺りに座ってる客には、指揮者によって調合(ミックス)されたオケ全体の音や反響に、元の音もプラスアルファされて聴こえる。
 なので、クラシック系のラッパ吹きが、若干ベルを下げめに吹くのは(譜面をガン見してるという理由だけでなくw)、ベルから放たれる元の音が直接正面の客席に直撃しないよう、一旦床に当てている、、、みたいな話を、むかし聞いた事があったような、ないような。(曖昧)

 ジャズのビックバンド等でも、大人っぽい落ち着いた全体のアンサンブルやアコースティックな響きを重視するスタイルだと、トランペットは座ったりもして、ベルを下げ気味に(譜面を見て)吹いたりする。 一方、ロックっぽいヤンチャな事をやるバンドは、大体ラッパは立ちで、ベル真っ直ぐめで吹く。造りやマイク(PA)に、ベルからの元音を増し増しで、客席めがけて、ぶっ放す。 最強の攻撃力、会心の一撃を食らわす事が出来る。

 また、ベルアップによって、二階席や、室内マーチングの観客席上層に、直撃させる事もある。また、オペラなどで、舞台袖や客席から吹き鳴らす事もある。 バンドの隊列やプレイヤー配置、向き、ブラスのベルのアップやダウンには、見た目的な演出だけでなく、聴覚的な音響効果(エフェクト)がある。
 
 作編曲で、譜面にそのような指示を書き込んだりもする。(でも、読まずにスルーされたり、現場の判断で不採用されたりもする...泣)

 ・・・このように。どアナログ派は、まず、物理的に様々な方法を使う訳だが。
 DTMによるミキシングでは、指揮者たるエンジニアは違う考え方・やり方をする。




 M/S処理は、デフォルトではステージ上の指揮者の位置で集まるようになっている音を、センターとサイドのバランスを、変える事が出来る。
 例えば(ロクに計算されて造られてない)ジャズのライブハウスやレストランの客席で聞いてるような感じにしたい場合は、そのように設定しなくちゃならない。
 
 ステージ上の音が反響してどの座席でも同じように聴こえる(同じように届く)ように設計されているコンサートホールやそれを想定した音と、計算されてないから生音やPA音がランダムにミックスされて室内に乱射的に飛び交い充満する環境やそれを想定した音とでは、何かと違ってくる。

 このM/S処理を行うと、他のミキシングバランス等にも影響が出るらしい。 と言って、他のミキシングをしてからでないと、しようがない。 なので、工程的には最終段階(マキシマイズ、マスタリング)の一歩手前に行うのが良いか、と。(それで必要を感じたら、その前からやり直せば良い)

 という訳で、M/Sというものがだいたいどんなものだか、大雑把な概要、5Wについては把握。
 後は1H。具体的なやり方(How To)について。

 ・・・それ用のツール、入ってるのかな。。。(^^;
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