所長の独り言... 
とあるジャズベーシストの独白・・・
ハイリスク・ノーリターン
 ふう。。。 疲れる。。。 (-。-;

世の中、リハや打ち合わせ、どころか譜面すら無しに、3〜4時間、数十曲、一曲あたり10分以上も即興で演奏したりする事もあるような音楽もあれば。

たった2分11秒の一曲のために、しかも名前も無き意味不明正体不明な匿名裏方バンドとして演奏するという企画の性質上、たった一度しか演奏されない曲のために。
隅々まで検討を重ねて、細かくアーティキュレーションやダイナミクスどころか、発音の母音・子音まで揃えて、休符のとり方まで、徹底的に拘り、何度も何度も同じ小節を繰り返したり、確認し、作り上げ煮詰めて、それでも効果が無かったら躊躇なく崩してやり直していく、そんな音楽もある。


ハイリスク・ノーリターン。
強いて言うならば、どれだけ過程を楽しめるか、どれだけの熱量を注ぎ込めるか、どれだけの技術や知識を投入するか、持てる力を尽くすか、それによって自分の成長の糧に出来るか、、、戦利品といえば、それだけだ。

今でこそ、リハいらず打ち合わせいらずの、「せえの」でやる音楽、つまりジャズを主戦場にしているが。
元々はコチラの出である。
やってやれなくはないが、そこまでやるためには、それなりの相当な覚悟とか必然が、いる。

このご時世、DTMやらサンプリング音源やらAIやらテクノロジーやツールが発達した効率的かつ経済的に音楽・楽曲が制作出来るようになった現代、今日。
生身の人間がやる音楽、それをやる生身のプレイヤーを(忙しいメンツを)揃える事が、リハが出来るという事が、どれだけ贅沢な話か。
ましてや、昔みたいな人海戦術とか、大艦巨砲主義な巨大戦艦とか、ただの使い捨て、浪費にしかなりかねない馬鹿げた事を実行するって事は、そう簡単な事じゃない。

数十人もの人間が、各自、時間を縫って(時にはこの寒い中、夜中に野外とかで)個人練習したり、主催者やダンサーと打ち合わせしたり、車両の手配したり、ダンスや歌唱の振り付けをしたり、ラップのリックを考えたり、それぞれ動いている。
僕に出来る事、僕のやるべき事は、一刻も早くネタ(譜面)を仕上げる事だ。
1人あたり一時間数千円、×人数分、×リハ時間。
というつもりで、毎度のリハに臨んでいるし、そのために譜面を書いている。
まぁ、アップダウンを繰り返す、磨り減るようなストレスフルな毎日だが、やった分だけ得られるものも大きい。
書き終わった後、本番終わった後の、解放感とか放心状態を、打ち上げの酒の美味さを、もとめている。

残りの時間、残りのリハ回数は、限られている。
ここからが正念場だ。

やろう。

     

 



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